hayashi_77のブログ

漁師の夫と猫たちと離島で暮らすITエンジニアが書いているブログです。

世界遺産登録直前! 渦中の宗像大島から見る『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』と地元の声

私が住んでいる大島には、日本が世界遺産に推薦している『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』のうち、2つの構成資産があります。

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先日、世界遺産登録の可否を調査する諮問機関であるイコモスが、構成遺産のうち、沖ノ島とその周辺の岩場だけを世界遺産として登録するように勧告し、様々な議論をよんでいます。

mainichi.jp

イコモスの勧告通りになれば、大島の「中津宮」と「沖ノ島遥拝所」は世界遺産から除外されてしまうわけですが、大島の島民は期待を捨ててはいません。7月上旬の決定を固唾を飲んで見守っています。

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私はこの島に移住する前から、世界遺産登録を目指していることはなんとなく知っていましたが、その詳しい内容は知りませんでした。

でも渦中の大島に住んだことで少し詳しくなったので、『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』について、わかりやすく説明すると共に、地元の声をご紹介したいと思います。

 

 『「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群』の概要

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この遺産群は、大きく以下の5つから構成され、「神宿る島」沖ノ島を崇拝する伝統が1500年以上にわたり今日まで継承されてきたことを物語る遺産群です。

沖ノ島を起源とする信仰を現在に伝える宗像大社と、古代祭祀を行った人々の古墳群からなります。

cacoo.com

キーワードは「信仰」

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玄界灘にポツンと浮かぶ沖ノ島は、日本列島と朝鮮半島との間に位置する断崖絶壁の孤島です。周辺に陸地もなく、命がけの航海を行なっていた古代人にとって、この島は絶海のオアシス。神を感じたのも想像に難くありません。

沖ノ島への信仰は、航海や漁業といった海上での活動に伴う危険への対応から生まれたもので、最初は島自体を神とする自然崇拝だったものが、やがて宗像三女神信仰になり、それが今も宗像地域の人々の生活に息づいています。

 

宗像三女神を祀る「宗像大社

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宗像大社は、「古事記(712)」「日本書紀(720)」にも登場する全国でも有数の古社で、全国に6200社ある宗像三女神を祀る神社の総本宮です。

宗像三女神とは天照大神の御子である3人の女神のことで、田心姫神(たごりひめのかみ)は沖ノ島の沖津宮、湍津姫神(たぎつひめのかみ)は大島の中津宮、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)は九州本土の辺津宮にお祀りされ、この三宮を総称して「宗像大社」といいます。

もともとは海上交通の神様なのですが、自動車が普及するにつれ交通安全の神様となりました。福岡県内で新車を買った人は宗像大社で車祓いをすることが多く、車につける交通安全のお守りは宗像大社が発祥です。

「神宿る島」宗像・沖ノ島

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沖ノ島は全島が宗像大社の境内地になっている神の島です。宗像大社神職1人が10日交代で島に常駐し、毎朝社殿で神事を行なっています。(神職を島へ送るのは大島の海上タクシーのお仕事です。)

「海の正倉院」と呼ばれる理由

朝鮮半島や中国大陸との交流が盛んに行われた4世紀後半から9世紀末、沖ノ島を経て朝鮮半島へ渡る海上ルートは、国家にとって重要なルートでした。そのため沖ノ島では航海の安全を願って、貴重な奉献品(金の指輪やガラスの杯など)を用いた国家祭祀が行われました。

沖ノ島には、厳しい入島制限や、島のものの持ち出し禁止などの禁忌があり、これらの遺跡がほぼ手つかずの状態で残りました。沖ノ島から発見された8万点に及ぶ膨大な数の神宝は全て国宝に指定され、このことから沖ノ島は「海の正倉院」といわれています。

禁忌

沖ノ島にはいくつかの禁忌があります。女人禁制であり、男性も宗像大社の許可なしには上陸できません。上陸する際には、真冬でも裸で島の前の海中につかって禊をします。また、沖ノ島のことは恐れ多いのでみだりに語ってはいけないとされ、そのためこの島は「不言様(おいわずさま)」といわれてきました。島にあるものは一木一草一石、一握りの砂といえども持ち出すことは許されません。この掟は昔からのもので、今でも固く守られています。

沖ノ島を守ってきた漁師たち

宗像地域の漁師にとって、沖ノ島周辺の海域は昔からの良い漁場です。あまり知られていませんが、沖ノ島は現在でも海が荒れた時に漁船が避難するための退避港になっています。

大島の漁師は、昭和40年頃までは沖ノ島に小屋を立てて泊まりがけで漁をしていました。これはその頃(昭和初期)の写真です。

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上陸前に禊をする様子も写真に残っています。

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船の性能がよくなって大島まで日帰りで帰ってこれるようになったため、現在は小屋はありません。しかし現在でも、大島の漁師は漁の途中に沖ノ島に停泊すると、必ず献魚をしています。 

また、漁師たちにとって船をつける港と鳥居をくぐった島の内部は明確に違い、鳥居の内は神の領域として、入ることはまずないそうです。

大島をはじめとする宗像地域の漁師によって、沖ノ島は現在まで守られてきたのです。

現地大祭

毎年5月27日に、明治38年に沖ノ島近海で繰り広げられた日本海海戦を記念して「現地大祭」が行われます。

年に一度だけ、宗像大社から抽選で選ばれた一般男性200人が沖ノ島に上陸し、祭典に参列します。現地大祭の前日は参加者全員が大島に宿泊するため、大島は賑わいます。

今年は約700人の応募があったそうです。福岡県のみならず、大阪、名古屋、東京など、日本全国から参加されています。www.asahi.com

 

構成遺産の紹介

沖津宮(沖ノ島

沖ノ島全体と三つの岩礁からなる宗像大社沖津宮(むなかたたいしゃおきつみや)は、宗像大社の三つの宮の一つで、田心姫神(たごりひめのかみ)を祀っています。国史跡「宗像神社境内」の一部であり、天然記念物「沖の島原始林」に指定されています。

沖津宮遙拝所(大島)

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18世紀までに大島の北岸に設けられた沖津宮遙拝所は、通常は立ち入ることのできない沖ノ島を遥か遠くに拝むための場です。その社殿は、島そのものをご神体とする沖ノ島に対する拝殿の役割を果たしています。

中津宮(大島)

f:id:hayashi_77:20170128121445j:plain宗像三女神の一神・湍津姫神(たぎつひめのかみ)をお祀りする中津宮は、島の南西岸に海を隔て、辺津宮と向かいあって鎮座しています。 永禄9年(1566)に造営された本殿は、伝統的な三間社流造で、県の文化財にも指定されています。

辺津宮(九州本土)

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辺津宮は、宗像大社を構成する三宮の一つで、宗像三女神市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)が祀られています。 拝殿は天正18年(1590)に小早川隆景が再建したもの、本殿は天正6年(1567)に最後の大宮司となった宗像氏貞が再建したもので、共に国の重要文化財になっています。

新原・奴山古墳群(九州本土)

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5〜6世紀に築かれた新原・奴山古墳群は、沖ノ島に対する信仰の伝統を築いた宗像氏のお墓です。福岡県内全体で約200基の前方後円墳が発見されていますが、そのうちの40基が宗像地域にあります。

宗像海人族

宗像地域には古代から海に関わりのある集団が暮らしていて「宗像海人族」と呼ばれました。優れた航海術を持った彼らは大和朝廷から重要視され、天武天皇の側室の一人、尼子娘(あまこのいらつめ)は宗像の豪族の娘です。

「宗像海人族」は航海の危険を乗り越え、古代において日本の発展に陰ながら大きな役割を果たしました。

 

世界遺産になると何がいいの?

沖ノ島の入島禁止の掟は、海上保安庁などと協力しながら守られていますが、船の性能が上がり短時間で海上を移動できるようになった現代では、宗像大社や地元の漁師だけで沖ノ島を守っていくのは難しい側面があります。

今後はその価値を広く知ってもらい、保護の必要性を訴えていく予定です。

 

地元の声

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最初は世界遺産に登録することで「沖ノ島が荒らされるのでは」と反対の声もあったようです。今は概ね「世界遺産になったらいいね」という雰囲気ですが、立場によって少し見方が違うようです。

サービス業

世界遺産になったら知名度が上がって、大島に観光のお客さんが増えるので嬉しい。

漁師

世界遺産になっても沖ノ島の入島禁止の掟は変わらないので、どっちでもいい。

昔から大島に住む板矢さん

沖ノ島とそれを中心とする信仰には価値がある。民族の宝。みんなで守っていかないと将来に残せないので世界遺産になって欲しい。

 

まとめ

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世界遺産として認められるかどうか、来月上旬には決定します。ですが、もし認められなかったとしても、大島を含む宗像地域に暮らす人々は、これまで通り沖ノ島宗像大社を大切に信仰していくでしょう。
また、ここまで読んでくださったあなたももう、大島にきてこの文化に触れたいと思われているのではないでしょうか?ぜひ大島に遊びにきてください。気が良くお酒好きな宗像海人族の子孫たちが迎えてくれることでしょう。

 

最後に  

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このブログを書くにあたり、昔から大島に住む方々にご協力を頂きました。

まず、沖ノ島と大島の関わりについてお話を聞かせてくださり、この記事のほとんどの写真を提供して頂いた 板矢 英之 さん。

大島のカンス海水浴場前で Musubi Cafe を経営されている草野ご夫妻には、板矢さんを紹介して頂き、お話を聞く場所を提供して頂きました。(あと甘夏ジュースも出して頂きました。美味しいので大島にきたらぜひ飲んでください。)

本当にありがとうございました!

 

追伸:板矢さんにお借りした写真は貴重なものが多いので、これを元にまたブログを書こうかと思っています。

 

参考サイトと書籍:

 

「漁師の妻」と「エンジニア」の自分、2つの世界での暮らしで気づいたこと

はてなさんからお誘いを受けて、はたらく女性の深呼吸マガジン「りっすん」に記事を寄稿させていただきました。

www.e-aidem.com 

島に移住してそろそろ2年が経とうとしていますが、島と職場を行ったり来たりしていると、2つの世界で生きているように感じることがあり、その違いや日々の生活や仕事について書かせていただきました。

仕事の息抜きに深呼吸をする感じで、読んでいただければ嬉しいです(^_^)

 

話は変わりますが、今日は会社に出社しています。

出社する日は朝一番の 6:50 発のフェリーに乗ります。最近は夜が明けるのが早くなってきて、今日はフェリーに乗る前に真っ赤な朝日が見えました。

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そろそろ桜が咲きそうですね。花見(飲み会)のお誘いお待ちしております!

島での年末年始 〜ブリの出荷から初日の出まで〜

新年あけましておめでとうございます!

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年末年始は田舎に帰省してゆっくりされましたか?大島にも都会から戻ってきている方がたくさんいらっしゃいました。年末年始は島の人口が1割くらい増えていたかもしれません。

年末年始の過ごし方はその地方の習慣があったり、人それぞれとは思いますが、大島での年越しはこんな感じでした。

12月29日 ブリ出荷

毎年29日にお正月用のブリが出荷されます。

福岡のお正月にブリは欠かせません。博多のお雑煮にはブリが必ず入りますし、お刺身で食べたりもします。

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また、もう今は知らない方も多いのですが、福岡など九州北部の一部では「嫁ブリ」という習慣があります。結婚した年の年末に、妻の実家にブリを丸ごと1匹送るというもので、娘さんは「よか嫁ぶりです」という意味があります。大きければ大きいほど良いとされていて、大きなブリが嫁ブリになります。

そんな思いを乗せたブリたちを出荷して夫の2016年のお仕事が終わりました。

12月30日 大掃除

これは全国共通ですが、うちでも家の大掃除をしました。

人間が一生懸命掃除をしている間、猫は何をするでもなく、まったりと外を見ていました。

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12月31日 大祓

大島には宗像大社の中津宮があり、島民から崇敬を集めています。1年間を通して色々な神事がありますが、大晦日には大祓があります。

赤と白の人型が各家に配られ、白にその家の男性全員の名前、赤にその家の女性全員の名前を書き、各々自分の名前を書いた人型に2回息を吹きかけます。これを中津宮に持って行って祓い清めてもらいます。

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島に引っ越してきて、神社が身近で島の人の信仰心が篤いことに驚きました。危険がつきものの漁師の家が多いので、そういった信仰心が育まれたのかもしれませんね。

1月1日 初詣

0時になって年が明けたら初詣に行きます。もちろん中津宮です。

参拝後におみくじを引くのですが、このおみくじ、本当にくじになっています。特等から30等まで、宗像大社の縁起物やダイソンの掃除機、ノンオイルフライヤーなどが当たります。

中には10回以上引く方もいるそうですが、うちは6回引いて、一番良かったのが中吉の10等でした(^_^)

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1月1日 初日の出

福岡の日の出は7時23分だったので、6時半頃に家を出て、大島で一番高い御嶽山(標高224m)の山頂に向かいました。

すでに10名くらいの方が来ていたので、一緒に日の出を待ちます。

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毎年ここで初日の出を見る方達がいて誘って頂いたのですが、実は私、今まで初日の出を見たことがなかったので、行って良かったです。

日の出を待っている間に人も増え、最終的には30人くらいになりました。

そして、人生初めての初日の出を見ました。

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初日の出を見た後には宴会が始まりました。

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私もお酒とブリ大根を頂きました。味がしみてて温かくておいしかったです。

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こういった振る舞い料理の習慣って素敵ですね。

最後に

仕事も始まり、もうお正月気分はすっかり抜けました。

今年の目標は、英語学習の成果を知るために TOEIC を受験することです。あわよくば外国人向けの観光ガイドでもやろうかなと。まあ、それはどうなるかわかりませんが、何か1つでも仕事や行事で大島に関わることができればいいなと思っています。

今年も1年間よろしくお願いいたします<(_ _)>

「5年後のLifeStyleを職業から考える~エンジニアという選択肢~」に登壇させていただきました

先月の話になりますが、11月19日に東京で行われた、リクルートキャリアさんのイベント「5年後のLifeStyleを職業から考える~エンジニアという選択肢~」に登壇させていただきました。

登壇することになった理由

今、ITエンジニアの数が足りないと言われています。そのため人材不足に悩む企業では、入社後の研修を充実させ、学校でプログラムを学んだ人だけではなく、全く異業種で働いてきた人も IT エンジニアとして活躍してもらおうという動きがあります。

私はすでに異業種から IT エンジニアに転職した例として、リクルートキャリアさんにお誘いいただきました。私の経験がこれから転職を考えている方の参考になればと思い、お話しさせていただきました。

ITエンジニアになる前

私は高校卒業後、5年間バスガイドとして働き、主に九州・山口を回っていました。歴史が好きなので色々な場所に行けて、そこの歴史を知ることができたのは楽しかったです。

仕事を続けるうち、結婚・出産後も続けられる職業に就きたいと思い(バスガイドは出張が多い仕事なので結婚退職する人が多い)、転職を決意しました。

 大島から東京へ移動

イベントのためほぼ3年ぶりに東京に行きました。受託開発のプロジェクトマネージャーをしていた時は、月1くらいで東京に出張していたので懐かしかったです。

大島から東京までは、6:50 始発の船に乗り、バス・JR・地下鉄・飛行機・電車など、乗り継ぎ6回、約7時間かかりました。

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イベント当日

イベントは東京駅のすぐ近くにあるリクルートキャリア本社のセミナールームで行われました。超高層ビルを見て「別世界だ...」と一気に緊張してしまいました。ちなみに大島で一番高い建物は4階建の漁民アパートです。

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イベントの様子

イベントの様子は以下の記事が詳しいので、是非こちらをご覧ください。

女性参加者が多かった

私の所感としては、上記の記事にも書かれていますが、IT 系イベントのわりには女性参加者が多いと感じました。

IT エンジニアという職業は結婚や出産をしても続けられます。実は女性にオススメの職業だと思いますが、現状、女性は少ないです。私が働いているヌーラボだと、全ての IT エンジニアのうち女性はわずか8%です。

こういうイベントをきっかけに女性エンジニアが増えるといいなと思います。

移住や在宅勤務に興味のある方も

また、移住や在宅勤務に興味のある方も多かった印象です。 

在宅勤務は自由なようですが、私はいつも監視されています。(猫に)

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というのは冗談ですが、在宅勤務は疎外感を感じやすかったり、仕事で詰まった時に相談しにくかったりと、気をつけないといけないことも沢山あります。

それでも、私が今離島で生活できているのは在宅勤務のおかげなので、それが可能な IT エンジニアという職業を選んでよかったと思っています。

キャリア相談コーナー

キャリア相談コーナーでは、福岡に移住したい方、九州にUターンしたい方、在宅勤務をしたい方、IT エンジニアとして働いていたけど休職中で、 復職するか別の業界に転職するか悩んでいる方など、本当に色々な方がいらっしゃいました。

時間に限りがあり、少しづつしかお話しできなかったのが残念です。来て頂いた皆様のキャリアチェンジが上手くいきますよう島から願っています。

終わりに

このイベントの後、内定を持っているけど迷っていた方が2名も、エンジニアの会社へ転職を決めたと聞きました。少しでも参加者の方のお役に立ててたらいいなと思います。

今年も残り1日ですね。よいお年をお迎えください( ´ ▽ ` )ノ 

 

大島では冬のウニ漁のシーズンです(知られざるウニ加工について)

年の瀬も押し迫ってまいりましたが、お正月の準備はお済みでしょうか?

大島では今まさに、お正月のためのウニ漁が行われています。 

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お寿司屋さんや居酒屋さんで食べる高級品のウニと、海の中で見るあのトゲトゲした物体が結びつかない方もいらっしゃるのではないでしょうか?

私もイマイチ結びついていなかったのですが、大島に住んで、ウニがトゲトゲから高級品になる過程を知ることができたので、知られざるウニ加工について、ちょっとご紹介してみます。

ウニ漁について

大島では、ウニ漁は年2回シーズンがあり、夏は赤ウニ、冬は紫ウニを取ります。資源保護や他の漁との兼ね合いで、漁ができる期間はそれぞれ1週間程度です。

ウニはこういう岩場で泳いでいても見ることができますが、漁の時は船で少し沖にでて獲ります。

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夫が海に潜ってウニを取り、妻がそれを全て手作業で板ウニに加工する、という役割分担をしています。

板ウニができるまで

ウニが、お店で見るあの板ウニになるまでには、以下のようなステップを踏みます。

1. 海から取って来る

夫達はウェットスーツを着て素潜りでウニを取ります。真冬なので寒そうです(>_<)

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この袋1つにおよそ200個のウニが入ってます。

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2. ウニの殻を割る

ここからは妻のお仕事です。ウニをひっくり返して専用の器具で真っ二つに割ります。

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鮮度が命なので、夜に子供を寝かし付けつつ作業します。本当に頭が下がります(>_<)

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3. ウニの身を取り出す

ウニの身を蟹スプーンのような道具を使って取り出します。この時、身が崩れないようになるべくきれいに取り出すのですが、作業者の熟練度によって、身のきれいさとスピードが全然違います。

ものすごい速さできれいにくり抜く達人のおばあちゃんがいるそうなので、そのうち作業を見学してみたいと思っています。

4. ウニの身を洗う

取り出したウニの身には、身以外の不純物もついていたりするので、1つ1つ洗ってきれいに取り除きます。

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5. ウニの身を板に並べる

なるべく大きさを揃え、きれいに並べます。大きくてきれいな身が揃っている板は、そうでない板の3倍のお値段になるそうです。

1つの板を作るのに必要なウニの数はおよそ30個。個数と手間を考えれば、ウニのお値段にも納得です。

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6. 出荷 

こうして作られた大島の板ウニは、宗像市道の駅むなかたや福岡市の長浜鮮魚市場に出荷されます。

ちょっとつまみ食いさせてもらいましたが、甘くてクリーミーで美味しかったです(╹◡╹)♡

お正月のご馳走として、大島の美味しいウニを是非食べてみてください!

おまけ

身を取り出したウニの殻は、最後に畑の肥料になります。殻も無駄にしないとは...。エコですね!

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最後に

うちはウニ漁をしていないので、島の方数名にご協力頂いてブログを書きました。

ウニ加工の工程を教えてくれたのは、フィッシャーマンキッチンの奥様です。

いつもは大島フェリーターミナル前で地元漁師の獲って来た魚をフライにした「漁師サンド」を販売されていて、私も大ファンです。

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基本的には大島に来ないと食べられないのですが、1月7日8日に太宰府九州国立博物館で、特別展「宗像・沖ノ島大和朝廷」の関連イベントとして宗像の特産品を集めた「満腹祭」が開催され、そこに出店します。

お近くの方はこの機会にぜひどうぞ( ´ ▽ ` )ノ 

リクナビNEXTジャーナルに、リモートワークを始めて1年経って実際どうなのか?などについて寄稿させていただきました!

少し前になりますが、はてなさんからお誘いを受けて、リクナビNTXTジャーナルに記事を寄稿させて頂きました。

next.rikunabi.com

1年間リモートワークをやってみて、実際どうだったのか?思った通りだったところ、困ったところなどを率直に書かせて頂きました。

 

前回の記事を書いてから半年経ちましたが、大きく変わったことはあまりなく、野良猫が飼い猫になったことくらいでしょうか...。

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すっかりうちの猫になった、大(マサル)・中(アタル)・小吉の3兄弟も出ておりますので、読んで頂ければ嬉しいです。

 

また、最近ではリモートワークに関する取り組みや勉強会などに興味があり、先月はリモートワークジャーニーというイベントで初めてパネリストとして参加させて頂きました。

リモートワークから『自分らしい働き方』の実現を考えるフューチャーセッション 〜リモートワークジャーニー@福岡 | OUR FUTURES

同じような働き方をしている方にお話しを聞くと、すぐ実践できそうなことも多くて勉強になります。

こういうイベントで知り合う方は、札幌や東京・島根・長崎など、遠方の方も多いので、最近はリモート飲み会というのをやってみたいなーと思っているところです。

 

本格的に梅雨入りし、大島ではアジサイがキレイに咲いています。

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それでは今日も1日、仕事がんばりましょう!

ITエンジニアの私が漁師の嫁になって離島に引っ越した結果...

このエントリは「地方在住ITエンジニア(元・地方在住も可) Advent Calendar 2015」の 24 日目の記事です。

www.adventar.org

はじめに

今月、会社のアドベントカレンダーでリモートワークについての記事を書いたのですが、離島でリモートワークをするに至った経緯と、仕事に関係ない島生活のことを書きたくて参加させていただきました。

nulab-inc.com

私自身、びっくりすることが多かったので、島ってこんな感じなんだと、楽しんで頂けると嬉しいです。

自己紹介

ヌーラボ という会社でITエンジニアをしています。主に自社サービスの Backlog の開発をしています。

結婚を機に離島に引っ越し、水曜日だけヌーラボ福岡本社に出勤して、他の日は島の自宅でリモートワークをする形で働いています。

どこの離島に住んでるの?

九州本島から船で30分程度のところにある、福岡県の 大島 に住んでいます。

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島の周囲は約15km、車だと30分で一周できるくらいです。

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2015年3月の時点で島の人口は701人です。1950年には2,200人くらいの人が住んでいたそうですが、若い人が働きに本土へ移ったので、今はお年寄りが多くなり子どもが減っています。

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島の主な産業は漁業と農業、釣りなどの観光業が中心で、1年間で約10万人の観光客が訪れています。

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島にはタクシーが1台しかないのに対して、船は174隻あります。最近、信号がないことに気づきました。

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どうして離島に住んでるの?

漁師と結婚しました。漁師の仕事は天候に左右されるので勤務時間や休日がきちんと決まっていません。急に仕事にでることも多く、島の外に住むことは難しいです。

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どこで知り合ったのかよく聞かれるのですが、福岡県離島振興推進員連絡協議会が開催した福岡県の離島8島合同の婚活イベントがあり、それで知り合いました。

初めての婚活イベントな上に 男性35人 vs 女性36人 という大人数で、かなり疲れました。

15組くらいカップルができましたが、やはり離島だと会うのが難しいせいか、あまり続いたカップルはいなかったようです。(なんでそんなことを知っているかというと、島ではカップルになった人はその後の動向も含めて知れ渡るからです。漁師ネットワークもあり、他の島のカップルのその後も知ることができました。)

最初から離島に引っ越すのを前提にしていたように見えますが、参加するまでの経緯が色々あって、正直私は参加はしたもののあまり真剣に考えていませんでした。 まさか本当に離島に嫁ぐことになるとは...。人生、なにがどうなるかわからないものですね。

リモートワークになるまで

結婚が決まって、私の仕事はどうするの?となりました。今の会社が好きで辞めたくなかったので、こんな資料を作って会社に相談してみることにしました。

cacoo.com

結果OK!( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ

仕事が変わらず続けられて本当によかったです。

参考までに島の女性のお仕事事情をわかる範囲で書くと、専業主婦が多いようです。 ただ、春にはワカメやヒジキ取り、年末は嫁ブリ(九州では新婚さんの初正月に嫁の実家にブリを送ります。娘さんは「よか嫁ぶり」です。という意味があります。)の出荷、畑仕事など色々やることはあって忙しそうです。

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元看護師さんもいますが、島には小さい診療所が1つあるだけなので、資格を持っていても定収入を得られるような仕事が少ないというのが現状です。

島でびっくりしたこと

1. 住宅事情

この島では新婚世帯は実家に住まずに賃貸で家を借りて別に住んでいるのですが、賃貸で借りれる家がほとんどありません。民営のアパートはなく、市営/県営アパートのみです。空き家はいくつかありますが、かなり朽ち果てています。

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私たちは1軒家を借りて住んでいますが、家賃は1万円です。車は港の端に止めているので駐車場代は0円です。

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2. 鍵をかけない

みんな基本的に家に鍵をかけません。車もいつも鍵をつけっぱなしで置いてあります。島に引っ越したばかりの頃、夫に「なんで車に鍵をかけてるんだ!」と言われた時は「(;゚Д゚)エエー」となりました。

3. 虫とか生き物が多い

夏はとにかく虫が多いです。今年は今まで見たことがない虫をたくさん見ました。ちょっとやそっとの虫では驚かなくなりましたが、リビングのカーテンを登るカニを見たときはさすがに驚きました。

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4. 島内放送

「駐在さんが赴任交代のため13時の船で島を去られます。見送りに来てください。」などの放送がかかります。放送内容が面白いのでひそかに楽しみにしています。

5. 外食するお店がない

夜に飲みや食事に行くようなお店はありません。カレーやちゃんぽんを出す食堂が1軒と、喫茶店が1軒あるだけです。

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ご飯は作らないと食べられないものなのだと知りました。

6. 買い物するお店がない

島にはコンビニもスーパーもありません。農協が1軒あって米や調味料などはそこで買えますが土日祝日は休みです。

島の人たちは対岸の港にも車を持っていてそれで買い物に行ったりするようですが、うちは全部生協で週に1回配達してもらっています。

すぐに買い物はできないので、食料は多めに備蓄するようになりました。

土曜日になると「おいしか豆腐食べんですか〜」と色々売ってる豆腐屋さんもワゴン車でやってきます。

ただ、農協も生協も豆腐屋さんも値段が高いです。車や船の燃料は漁協でいれていて、1Lにつき10円の離島補助が出ますが、それでも本土より高いです。(島が小さいのでまだ1回しか車の燃料入れてませんが)

島は生活費が結構かかります。

7. ご近所付き合いが濃厚

初めて島に遊びにきたとき、白だしがなくて夫がお隣さんに借りに行きました。「昭和か!」と思いました。

私が引っ越してくると「魚さばくの苦手だったら、さばいてあげるから持っておいで」と言ってくれて、お隣さんには何かとお世話になっています。

また、休日に庭の草取りをしているとご近所の方が話しかけてくれて、本土の野菜が安いお店や島のイベントなど色々教えてくれます。

夫は「この島に住んでいる人全員を知ってるわけじゃない」と言います。でも大体みんな知り合いで、何の仕事をしているかなど、よくご存知です。

島の雰囲気を知りたい方には「ばらかもん」をおすすめします。この漫画は長崎県の五島が舞台なのですが、同じ九州で方言も似ているし、島あるあるがたくさん描かれていて笑えます。

8. 野良猫がかわいい

正確な数はわかりませんが、島には10匹以上野良猫がいます。私の癒しです。

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ただ、魚や干してあるイカを盗んだりもしているようです。お魚くわえたドラ猫を追いかける人をリアルで初めて見ました。

9. 食べ物がおいしい

新鮮なお魚がたくさん食べれます。今の季節はブリがおいしいです。夏はウニやアワビが取れるので、うちではアワビづくしになります。

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ご近所さんから畑で採ったばかりのお野菜を頂くこともよくあります。

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私の料理の腕でも結構おいしいものが作れているのは素材の力だと思います。

10. 家を出たらそこが遊び場

何もない島ですが海がきれいで自然が豊かです。

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家のすぐ前が海なので、予定のない休日の午後に、ちょっと晩御飯の魚でも釣ってくるか。ということもできます。

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島外れの人がこない海岸を勝手にプライベートビーチにして、ビールとおやつを持って泳ぎに行ったりもします。車を運転しなくていいので好きに飲めるのがいいです。

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夏の間は同僚や友達が遊びにきてくれて、よくBBQをしました。

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 最後に

島生活は不便なことも多いですが、みんなが助け合って暮らしている感じがします。自然はきれいだし食べ物はおいしいし、のんびりしていてストレスがなくなりました。

引っ越す前はかなり不安だったのですが、思ったより全然楽しいです!

もうすぐ世界遺産になるかもしれないし、機会があれば是非大島に遊びに来てください( ´ ▽ ` )ノ 

 明日はいよいよラスト! yu_island さん、よろしくお願いします。