hayashi_77 のブログ

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宗像大社みあれ祭レポート from 宗像大島

本日10月1日、宗像大社の秋季大祭の始まりを告げる「みあれ祭(御生祭)」が執り行われました。

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実は私、みあれ祭を見るのは今年が初めてでした。昨年は同僚の結婚式、一昨年は仕事のため島にいなかったのです。島に移住して3年目、やっと見ることができた、みあれ祭をレポートします!

 

みあれ祭とは

宗像大社の秋季大祭(10月1日〜10月3日)のための神迎えの神事で、特に「海上神幸」と呼ばれる漁船のパレードが有名です。

宗像大社は、九州本土の辺津宮、大島の中津宮沖ノ島沖津宮の三社の総称で、各宮に宗像三女神という3姉妹の女神を1柱づつお祀りしています。

普段は沖ノ島沖津宮にいらっしゃる田心姫神(たごりひめのかみ)と、大島の中津宮にいらっしゃる湍津姫神(たぎつひめのかみ)を、海を渡って九州本土の辺津宮にお送りするための神事です。

 

沖ノ島から大島へ神迎え神事

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9月10日、みあれ祭に先立ち、沖ノ島田心姫神(たごりひめのかみ)を大島にお迎えします。

神職がささげ持つ白い布に包まれた箱の中に御分霊がいらっしゃいます。神璽箱には人の息を吹きかけてはいけないそうで、運ぶ神職はマスクをしています。

この日から10月1日までの約20日間、田心姫神は大島に滞在されます。

 

みあれ祭当日早朝

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大島に大漁旗を掲げた漁船が続々と集まってきます。

海上神幸には、大島の漁船だけではなく、隣島の地島、鐘崎、神湊、勝浦、津屋崎、福間など、昔、宗像七浦と呼ばれた近郊の漁船も参加します。

船のエンジン音が大きく鳴り響き、活気に満ちています。

 

中津宮にて出御祭

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8時半になると中津宮で出発のための神事が行われます。

沖ノ島田心姫神(たごりひめのかみ)と大島の湍津姫神(たぎつひめのかみ)の御分霊を納めた神璽箱が神輿に乗せられ、中津宮を出ます。

 

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神輿を担ぐのは、島の若い漁師たちと今年の新成人たちです。港に停泊した御座船までの道中、100人くらいが付き従います。

 

御座船

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神様がお乗りになる(神璽箱が乗る)船を御座船といいます。御座船はその年に新しく作られた新造船がつとめるのが伝統になっています。

 

海上神幸

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神璽箱が御座船に御転座されると、花火が打ち上げられ、壮大な海上パレードが始まります。漁船およそ百数十艘が一気に出航する様子は圧巻です。

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御座船には神輿の担ぎ手や奉賛会の方が乗っていますが、それ以外の船には色々な人が乗っています。船の持ち主の家族や親戚、遊漁船の常連さん、報道陣などです。

 

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大島を出発した船団は、地島、鐘崎などの沖を周回して、約1時間かけて神湊に向かいます。

 

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今日は沖ノ島もきれいに見えていました。

 

神湊到着と陸上神幸

 神湊に到着すると、辺津宮からお出迎えにいらした市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)と合流し、三女神の神輿が辺津宮まで運ばれ、神璽箱が本殿に安置されるそうです。

陸上神幸はまだ見たことがないので、来年は神湊側でみあれ祭を見るのもいいかなと思っています。

 

今年のみあれ祭は例年にない賑わい

宗像大社は今年7月19日に世界遺産に登録されました。

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そのためか今年はたくさんのお客様が大島においでになり、フェリーは座れないくらいの混雑でした。前日から宿泊してみあれ祭を見られる方も多かったです。

 

最後に

みあれ祭は約750年という長きに渡って引き継がれてきた祭です。島から出て生活している人も、この祭の時だけは島に帰ってきます。この土地の人たちの「神様の恩恵により生計を営んでいる」という強い信仰を感じることができる祭でした。